ゆとりずむ

東京で働く意識低い系ITコンサル(見習)。金融、時事、節約、会計等々のネタを呟きます。

ローソク足と移動平均線の見方・使い方

こんにちは、らくからちゃです。

今週は連休の影響もあり、市場は2日間しか空いていませんでしたが、VWの会社ぐるみの不正発覚の余波は日本市場まで到来、波乱含みの2日間となりました。

さてさて、そんなわけで今週の『順張り銘柄セレクション』と『逆張り銘柄セレクション』についての状況を確認してみましょう。ちなみに、細かい銘柄の解説についてはこちらをご参考ください。

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順張り銘柄セレクションがプラ転致しました!

全体で0.72%と微増ではございますが、日経平均が期間全体を通じて-6.28%だったことを考えると、頑張ってくれたほうだと思います。というわけで、これを記念して(?)銘柄の入れ替えを行いたいと思います。

理由としては、元々のコンセプトから外れてきた銘柄も多数存在することと、エクセルの表が横長になりすぎて見づらくなってきたということもあります(笑)。まずは外す銘柄から。

  • カワサキ(3045)
  • 西部瓦斯(9535)
  • サンセイランディック(3277)

きっと『逆張り志向』としては、そろそろ反転するかも?というような銘柄になってくるかと思いますが、あくまで『順張り』視点で考えていますので、値下がり幅・トレンドからこれらは外させて頂きます。なお、基本的な方針として、外した銘柄の損益はこの時点の値で外し、その後の成績に反映させていきます。

ローソク足って何?

そもそも一連の株分析は、『株価が下落している局面においても、下げなかった銘柄』を中心に、『伸びている銘柄』を集めたら儲かるかなーという実験になります。というわけで、まずは上記に該当するような銘柄を探しだす必要があります。そこで役に立つのが『移動平均線』ですね。

さて、ここのブログはヒトデ野郎のような、カブと聞いたら引っこ抜くものかぬか漬けにするものかなァと思っているような人も見ているようなので、まずは簡単な解説から行わせて頂きます。

株価の値動きが示されたグラフ(チャート)を見ると、たいてい株価そのものの値動きを示すローソク足に加えて何本か線が引かれているかと思います。この複数引かれている線が今回のテーマである『移動平均線』ですね。

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さて、ローソク足については、そんなに難しいものでは有りませんが、一応解説しておくと、ある一定期間内の値動きを

  • 始値
  • 高値
  • 安値
  • 終値

がわかるように示したグラフのことです。ちなみに、この4つを総称して『四本値』と呼びます。なんだか難しく見えますが、理屈は簡単で、

  • ある一定期間の株価の最高値と最安値を線で示す
  • その中に始値・終値を四角いボックスで示す
  • ボックスの色は、プラスの時に赤(or 白)・マイナスの時に青(or 黒)とする

たったそれだけの話です。一応、図で説明するとこんな感じ。

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また用語としては、

  • 陽線・・・始値から終値まで値上がりした場合。赤色か白色で示す。
  • 陰線・・・始値から終値まで値下がりした場合。青色か黒色で示す。
  • 上ヒゲ・・・始値から高値までの範囲。
  • 下ヒゲ・・・終値から安値までの範囲。

というキーワードは覚えておいて損が無いでしょう。よくできたもので、このグラフを見るだけでその期間の中がどんな値動きだったのかが分かります。例えば、

大陽線・大陰線

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これを見れば、『ヒゲが存在しない』ということは、初値=安値&高値=終値。つまり、『期間中ずーっと値上がりしていた。』なんてことが分かりますね。ちなみに、このような状態を『大陽線』といいます。

カラカサ

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つぎにこのパターン。期間中、大きく値下がりしたが、何とか元に戻したということを意味します。これだと、更に値上がりしていますね。こういった状況を、傘を指しているようなので『カラカサ』といいます。ちなみに今回は陽線ですが、陰線の場合も有り得ます。

トンカチ

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はいお次。ここまで来たらもう、解説は不要ですよね?(笑)期間中、大きく伸びたものの、結局元の水準に落ち着いてきた、なんて状況を示します。ちなみにこれは、『トンカチ』というそうです。みなさん、よく考えますねえ・・・。

それぞれのグラフについて、更に3日間連続でこれがでたらこうなる!みたいな、過去の経験の蓄積をまとめた『酒田五法』という江戸時代から伝わる有名な手法があります。(参考:酒田五法 | スイングトレードの達人)

『三山』『三川』『三空』『三兵』『三法』ってやつですね。こういったものは、信じる信じないはおいておいても、他の多くの人が参考にするものなので、知っておいて損はないかもしれません。

移動平均線って何?

さて、話が脱線しすぎました。移動平均線の話しに戻しましょう。移動平均線とは、過去◯◯日間の平均価格をまとめてつなぎあわせたグラフのことを意味します。5日間・25日間・75日間・200日間とかがよく見るような気が致します。

例えば、今日の値動きを示すグラフだけだと、それが『たまたま今日だけそうなったのか』どうなのかがよく分かりません。移動平均線は、過去◯◯日間の平均価格を取ることで、その期間内のちょっとした値動きを吸収した全体のトレンドがわかるようになります。また、ある特定の日の金額が、どれだけトレンドから離れているのかも分かります。見方としては、

  • 短期(5日間とか) :株価が移動平均線より下の場合、売られすぎなので買い。
  • 中期(25日間とか):株価が移動平均線より上の場合、伸びてきているので買い。
  • 長期(75日間とか):全体のトレンドとして、長期的な値動きを判断するのに利用。

みたいな感じでしょうか。基本的に、長期になればなるほど全体の値動きを吸収するので、線としては凸凹の少ない線になります。長期的な傾向がプラスなのかマイナスなのこを判断するのにも使えますし、逆に短期間の値動きの激しさをがどの程度なのかを見るのにも利用可能ですね。

スクリーニングの仕方

さーて、前回組み入れた銘柄は『下げ局面においても下げなかった』ということを基準にしてきました。今回は、もうちょっと純粋に『とりあえず暫く上がり続けている』ものを中心に組み入れてみたいと思います。

さて、ここでポイントになってくるのが、どうやってそういった銘柄を探すんだ?ということですね。今や、ネット証券であれば必ず分析ツールを持っていますが、今回利用したいのは、『GMOクリック証券』。この会社、手数料や機能ではあまり話題にならないのですが、分析ツールなどはかなり素晴らしいと思うんですよね。一応広告貼っておこう(笑)

スクリーニングの対象に出来るのは以下

  • 投資金額(最小買付必要額) 
  • 決算月 
  • 上場時期 
  • 株価 
  • 売買代金 
  • 時価総額 
  • 割安度 
  • 黒字 
  • 赤字 
  • キャッシュフロー・ポジション 
  • PER 
  • PBR 
  • ROE 
  • ROA 
  • 配当利回り 
  • BPS(1株当たり株主資本) 
  • 利益剰余金 
  • 株主資本比率 
  • 総資産経常利益率 
  • 信用倍率 
  • RSI 
  • 5日移動平均乖離率 
  • 10日移動平均乖離率 
  • 25日移動平均乖離率 
  • 75日移動平均乖離率 
  • 100日移動平均乖離率 
  • 200日移動平均乖離率

めっちゃおおい(笑)

他の会社とくらべても、かなり優秀な方じゃないのかなあと思いますね。個人的な評価ポイントは、『連続黒字回数』が指定できるところ。テクニカルデータだけじゃなくて、そういったファンダメンタルな指標も使えるのが個人的にくすぐられます。

というわけで、こういった条件で探してみることにしました。

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せっかく使えるので、黒字は最大幅の『5期連続以上』。あと、あまりに割高でもどうかなーと思うので、PERは15倍未満。また、資本の評価が過少なのもと思ったのでPBRは1倍以上。他は、『25日・75日・100日・200日移動平均乖離率』が全て5%以上にして、ここしばらくのトレンドとして大きく上がっているものを狙ってみました。

また、90営業日間の騰落率(値上がり・値下がり率)を表示することもできるようなので、あわせてこちらも選択。あとは、3つ外したので、上位3つを組み入れる方針にしてみました。そうすると、こんな感じになりました。

ゲオホールディングス(2681)

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皆様御存知のレンタルビデオ屋さん。最近は、携帯電話の買取に力を入れているところが高評価。MVNOの流れに乗って、ここから更に伸ばせるかどうかが注目のポイントですね。株価は、先日の大幅下落の時には落ち込んだものの、基本的に綺麗に伸びていますね。

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マネースクウェア(8728)

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いわゆるFX屋さん。株価の方は上がったり下がったりもしているものの、利益の方はすごく順調に伸びていっている。個人的に決算資料の中で気になったのはこれかなー。

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みんな結構FXやってるんですね。そういや、トラリピくんとかいう自動売買ソフトみたいなのも提供してたかな。ここ。タイミングを見計らってインしたい銘柄ではあるけど、まあどうせ仮想ファンドなので適当に組み入れちゃいましょう(笑)

矢作建設工業(1870)

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名古屋の建設屋さん。名鉄御用達の鉄道建設が強い会社。もう皆さん、『名古屋』『鉄道』と聞いたら、この会社に何が期待されているのかはおわかりですよね?(笑)。もちろん、リニア特需が期待されている銘柄ではあるけれど、それだけでなく、耐震補強にも積極的。不謹慎ではあるけれど、やはり東海地方の地震のニュースが上がれば反応しやすい。

 

というわけで、来週からはこの3つもぶち込んで行ってみたいと思います。上がるといいいなあ。

ではでは、今日はこのへんで。